6時時点のドル円は、109.66円と先週末終値に比べて6銭ほど円高・ドル安となっている。金曜に発表になった雇用統計は、非農業部門雇用者数が22.5万人と予想の16万人を上回る強い内容となった。しかし、ドル円は発表直後には109.99円まで上昇したものの、すぐに戻り売りに押された。
新型コロナウイルスによる死者数は810人を超え、2002~3年に流行したSARS(重症呼吸器症候群)の死者数を上回った。今週の11日には、パウエルFRB議長の半期に1度の議会証言が予定されているが、FRBは議会に金融政策報告を提出している。
FRBは下振れリスクは昨年終盤に超えたものの、ウイルス感染が新たな脅威になっていると言及。パウエルFRB議長も新型コロナウイルスの米国経済への影響を考え、景気見通しや利上げに慎重な姿勢をあらためて示す可能性がある。
ドル円のテクニカル分析と相場見通し
今日のドル円予想レンジ
109.50~110.30円
ドル円のチャートは以下の通り。
新型コロナウイルスの感染拡大は続いているが、先週末の下げは急ピッチの上昇に対する利食いの動きだろう。20日移動平均線(109.53円)で下げ止まっており、上昇トレンドは継続と考えている。
米ドル指数も強い動きが続いている(下図)。
昨年11月29日の高値98.495を上回っているので、今後も強い動きとなりそうだ。ドル円が110円台に再びトライできるかに注目している。