14時13分時点では、1ドル=7.01元と7元台での推移となっている。
人民元は、11月5日に8月以来となる1ドル=6元台に上昇。8日にはオフショア市場で6.9676元まで上昇した。米中協議の不透明感が高まると、ドルに対して人民元高になる傾向があるからだ。
実際、中国の経済状況は良くない。14日に発表になった10月の鉱工業生産は前年比4.7%増と予想の5.4%を下回った。また、小売売上高も前年比7.2%増と予想の7.9%より悪かった。
米中貿易戦争が、依然として中国経済の重しになっていることが浮き彫りになったのだ。
先週末には米中貿易協議の進展期待から米国株式市場は史上最高値を更新しているが、上海株式市場の上値は重い。先週金曜には10月9日の直近安値2891.54を下回る2891.20で引けた。香港のデモも上値を抑える要因となっている。
テクニカル分析
人民元予想レンジ 6.96~7.03
11月7日にRSIが19.15まで下落して反発。RSIの30割れは売られすぎと判断される。ただ、上値は100日移動平均線が抵抗ラインとなっており、20日移動平均線とデッドクロスしているので良くない形のチャート。
テクニカル的には再度1ドル=6元台を目指す動きと判断する。下値警戒が必要だ。