米証券取引委員会(SEC)のフィンハブ(Fin hub) は、米国内でP2P(ピアツーピア)の会合を定期的に開催する。SECが3月6日に同ウェブサイトで発表した。仮想通貨や広くフィンテックのコミュニティーの結びつきを活性化させるのが目的だという。
フィンハブは、分散型台帳技術(DLT)やデジタル資産といった、フィンテック関連分野におけるSECの関与を促進することを目的として、2018年に設立された。コインテレグラフが以前報じたように、フィンハブの責任者はバレリー・シュシェパニャク氏。正式な役職名は、「コーポレートファイナンス部門アソシエートディレクター兼ビル・ヒンマン部門長付けデジタル資産及びイノベーション担当上級顧問」で、メディアは「仮想通貨皇帝」などと呼んでいる。
今回の発表によると、P2Pの会合は、サンフランシスコのSECの地元オフィスで3月26日に開催される。その後各地で開催される予定だ。参加登録に先立って、興味の対象の分野や会合への参加を希望する具体的な目的を示す必要があるという。
対象興味の分野は、「デジタル資産に関する投資顧問業」や「デジタル資産取引プラットフォーム」「デジタル市場資金調達」「デジタル資産に関するファンド」などから選ぶ。具体的な目的に関しては、カストディやセキュリティに絡むものや、仲介機関や証券、資金ポータル、取引プラットフォームについてなどの選択肢があるという。
さらに参加希望者は、詳細な情報や研究などSEC職員に提示したい資材を提供することができる。ただしSECは、フィンハブに直接連絡する前に、オンラインで公開しているデジタル資産に関する多数の一般的な質問を確認するよう案内している。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 US SEC’s Finhub Launches Series of Meetups to With Crypto, Fintech Communitie