アマゾンやマイクロソフト、アルファベット(グーグル)などのハイテク株が多いナスダックは値上がりを続け、2日連続で最高値を更新している。一時初めて1万ポイントを上回るなど、新型コロナウイルスで生じた損失は帳消しにした一方で、仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の動きは鈍く、1万ドルを上抜けれない状態が続いている。

ビットコインは3月から米国株式市場との相関関係があるように見えていたが、現在は勢いが低下している。

米国市場の強気トレンドとV字回復は、リスク資産や単一銘柄に集まっていることを示している。ビットコインが同様のトレンドを示そうとすれば上昇の前兆とも言えるかもしれない。

(出典:TradingView「ナスダックはV字回復した」)

10500ドルが必要

米国が強い上昇トレンドになっているのは、経済の再開や雇用の改善、コロナウイルスの脅威が減衰しているとの見方が広まっていることからだ。

ビットコインについても、価値の保存手段としての見方と、現在の世界的なマクロ課題を乗り切れる能力があると見られていることから、インフレ耐性に期待するウォール街の投資家や機関投資家などの関心が高まっている。

ただ、機関投資家が現物や債券に安全性を求める一方で、個人投資家が株式市場のFOMOドリブンの上昇を導いていることは、仮想通貨に取って厄介な事態とも言える。

現在のところ、ビットコイン需要の源泉は明らかになっていない。株式市場は個人投資家に大きな利益をもたらしていることからも魅力的なアセットクラスとして認識されている。

今年5月のビットコイン半減期が過ぎた現在は、ビットコインの上昇が期待されているが、スポット市場と先物市場の両方でボリュームが不足していることは大幅な上昇が望めないことを示している。

テクニカル的には、ビットコインの日足チャートは9100ドルから9300ドルのレンジで安定していれば、短期から中期的な上昇トレンドの基盤を築くことができるだろう。

コインテレグラフに寄稿する仮想通貨アナリストのマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏は以下のように述べている。

「まだ9100~9300ドルを維持しなければならないというのが私の主要なシナリオだ。その場合、10500ドルに向けての上昇は継続でき、本当の城主は11600〜11900ドルに向けて発生する」

(出典:tradingView)

今後は大きなボラティリティ

歴史的に10500ドルの大きなレジスタンスレベルを複数回拒否されれば、急落につながることが多い。しかし半減期後ということを考慮すると、より高いレベルのレジスタンスに向かって、時間をかけて上昇すると考えられる。

今年の価格同様を左右する重要ポイントに位置しているため、仮想通貨のトレーダーのセンチメントはまだ定まっていない。

多くのトレーダーが注目している重要レベルは10500ドルであり、テクニカル的にこのレベルを超えて上抜ければ、新たな強気トレンドが始まるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン