米金融安定監督評議会(FSOC)によれば、ステーブルコインはリスク管理基準が不十分なため、金融の安定性を脅かすリスクがあるという。

FSOCは12月6日に発表した年次報告書「ステーブルコインは適切なリスク管理基準がない限り、金融の安定性に対する潜在的なリスクを引き続き抱えている」と述べた。

ステーブルコイン市場は「集中している」

FSOCは、ステーブルコイン市場が「過度に集中しており、単一の企業がセクターの総時価総額の約70%を占めている」と指摘した。

ステーブルコインの時価総額は2054億8000万ドルであるが、コインマーケットキャップのデータによれば、テザー(USDT)は時価総額が1368億ドルであり、市場全体の約66.3%を占めている。

FSOCは特定の企業名を明示しなかったが、「その企業」の市場支配が拡大し続ければ、「その失敗が仮想通貨市場を混乱させ、伝統的な金融システムに波及効果をもたらす可能性がある」と警告した。

今年9月には、テザーの第三者監査の欠如がFTXのような流動性危機を引き起こす可能性についてネット上で懸念の声も上がっていた

ステーブルコインの健全性への懸念

FSOCは、ステーブルコイン発行者が「包括的な連邦の健全性基準を外れ、または非準拠で運営されている」と改めて強調した。

「一部は定期的な報告を求められる州レベルの監督下にあるが、多くはその保有資産や準備金管理の実践について検証可能な情報を限定的にしか提供していない」とも語った。FSOCは「効果的な市場規律に課題をもたらし、詐欺のリスクを増大させる」と指摘した。

ステーブルコイン法案を勧告

FSOCは米国政府に対し、ステーブルコイン発行者のための規制枠組みを迅速に整備するよう要請した

「評議会は、ステーブルコイン発行者のリスク、決済システムのリスク、市場の健全性、投資家と消費者の保護に対処するため、包括的な連邦の健全性基準を設ける法律を議会が可決することを勧告する」とのべた。

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