アラブ首長国連邦(UAE)の保健予防省は、ヘルスケアデータを記録して共有するブロックチェーンシステムを公開した。エミレーツ・ニュース・エージェンシーが9月18日に報じた。

同プラットフォームによって、医師や薬剤師など含む専門家が現地の保健関連当局らと情報を共有できる。保健予防省のサポート・サービス部門に所属するアワッド・サギール・アル・ケトビ氏は以下のように述べている。

「同省は、ブロックチェーン基盤の分散型データベースに必要なインフラを開発した。第一段階としては、医療従事者の評価システムを官民の保健当局や他の関連機関とリンクさせ、ヘルス関連の専門家らのポートフォリオにアクセスできるひとつのデジタルプラットフォームを生成する」

ケトビ氏は、同ソリューションは昨年4月に発表したエミレーツの「UAEロックチェーン戦略2021」の一環だと指摘。同戦略では、UAEは2021年までに連邦レベルで政府取引の50%をブロックチェーン技術を用いて行うとしている。

保健予防省はまた、eヘルスサービスの開発にも取り組み、デジタル技術の統合とビッグデータを活用し、ヘルスケアの質、安全性、効率性の改善計画を提示するともしている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版