分散型取引所大手ユニスワップが新たなバージョンである「V4」フロントエンド開発に向け30万ドル(4200万円)のグラントプログラムを発表した。

V4のフロントエンド開発に意欲がある開発チームは誰でも応募できる。

ユニスワップは現在、総額443億ドル(約5760億円)の価値をロックし、年間プロトコル収益が9億4000万ドル(約1222億円)という世界最大の分散型取引所だ。

開発者向けにグラントを与える狙いは、今でも人気な現行バージョン2の刷新だ。

V2は数多くの暗号資産を取り揃えていることが特徴だ。時価総額が極端に低い暗号資産でも売買することができる。

今回の発表の背景にあるのが「V2」事情だ。2年以上前にV3が導入されたにもかかわらずV2が今でも人気で総額18億ドル(約2340億円)が預託されている。また、新しいユニスワッププールの90%以上が依然としてV2で作成されているのが現実だ。

今回発表されたグラントの期間は2年間で、定められた目標を達成すれば期間延長やグラントの増額も可能だ。一年後、V4で発行された暗号資産がTVLの5% を占めることが条件だ。

ちなみにユニスワップは昨年6月、V4 DEXのコードを発表していた。オンチェーンでの指値注文やレンディングプロトコルへの自動預入等の新たな機能を搭載している。