英国の労働党が7月4日の選挙で圧勝し、英国政府を担う与党となった。労働党幹部はこれまで仮想通貨やブロックチェーンについて公式見解を示すことはほとんどなかったが、仮想通貨業界は新政権に対し、保守党政権が始めた取り組みを継続するよう求めている。

7月5日時点での選挙結果によると、労働党は下院650議席中412議席を獲得し、保守党は122議席にとどまる見込みだ。保守党は約250議席の減少となり、野党に転落した。首相を務めていた保守党のリシ・スナク氏はすでに辞任し、労働党のキア・スターマー氏が次期政権の首相に就任する。

仮想通貨政策はどうなるか?

総選挙が発表される前、英国政府は7月に仮想通貨と決済ステーブルコインの規制枠組みを導入する予定だった。だが総選挙となったことで、これらの計画が数か月遅れる可能性があると専門家らは指摘していた。

「明らかに英国の政治情勢は変わったが、仮想通貨に関しては大きな変化はないだろう」と、仮想通貨取引所クラーケンの英国マネージングディレクターであるビヴ・ダス氏は話す。「新政権には、この新興資産クラスのイノベーションと成長を推進し、英国をブロックチェーンベースのイノベーションの指導的な地域として強化する機会がある」とダス氏は語った。

デジタル資産投資会社KR1の共同創設者兼マネージングディレクターであるケルド・ヴァン・シュレヴェン氏も、英国の指導者交代が仮想通貨業界にとって「極めて重要な時期」に起こったと指摘した。「規制枠組みの策定に大きな進展があったが、英国を世界的な仮想通貨ハブにするためにはさらに多くの作業が必要だ」とシュレヴェン氏はのべた。

労働党のスターマー新政権

次期首相となるスターマー氏はすでに複数の議員を閣僚に任命しており、財務大臣にレイチェル・リーブス氏が指名されている。財務大臣は英国の金融・経済政策において重要な役職だ。記事執筆時点で、スターマー氏は財務省の経済担当政務官の人選を発表していないが、この役職も新政府がデジタル資産をどのように扱うかに影響を与える可能性がある。

業界団体であるクリプトUKの広報担当者は、労働党のメンバーと「強固な関係」を築いていると述べ、新政権に対して仮想通貨業界のために「明確で積極的な政策立案」を優先するよう求めた。

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