アラブ首長国連邦(UAE)が建国50周年を記念して、世界で最も高価な次世代型の切手を発行した。

国営の郵便事業者であるエミレーツポストグループが、4種類からなる次世代型切手コレクションの第一弾を発行した。実際の切手には、デジタル版の切手も付属している。

コレクションの中で一番高価な切手は「Golden Jubille 2021」というシリーズだ。発行総数は2021枚で、価格は2021UAEディルハム(550米ドル)だ。それぞれの切手には1グラムの金が添えられている。

2番目は「Spirit of the Union — 1971」と呼ばれるシリーズで、UAE建国に尽力した建国の父たちを象徴するものとなっている。興味深いのは、3番目は「Year of the 50th — 2021」というシリーズである一方、4番目は「Projects of the 50th 2071」となっており、UAEの未来の姿を表している。

「Golden Jubille 2021」以外の3つのシリーズの価格は比較的安価で、それぞれ250UAEディルハム(68米ドル)となっている。いずれも非代替性トークン(NFT)形式の切手だ。

コインテレグラフは、エミレーツポストグループCEOのアブドッラー・アル・アシュラム氏から今回切手をデジタルコレクティブルとして発行した背景を聞いた。アシュラムCEOは、今回の発行はUAEの建国記念日を祝うためのもので、世界中の誰もがこの切手を買うことができると説明した。

「より大きな戦略の一環であることは確実で、ブロックチェーンは当社が抱える多くのプロジェクトで重要な存在になるだろう。」

今回のNFT切手の発行により、エミレーツポストグループは中東・北アフリカ地域でNFT切手を発行する唯一の郵便事業者となった。