ブロックチェーン・スタートアップExpanseが、選挙プログラムを強化する政府とのパートナーシップを求め、嘘のない透明性のある信頼できる選挙システムを開発しているようだ。

選挙違反や、選挙操作、不正投票などは、選挙工程における違法な干渉である。詐欺的な行為は、任意の支持された候補者への投票数を増やすことや、敵対する候補者の投票数を減らすこと、またはそのどちらも行うこと、いずれのものであれ、投票数に影響を与え、不正な結果をもたらすことになる。

 

地方独自の問題

 

世界中で、告発や不正行為にあふれた多くの選挙が後を絶たない。そういった出来事が民主化過程の国々で起こっている頻度が多いのは事実だが、先進国も決して例外ではない。

最近では、2012年にロシアの大統領選挙が行われた際に、欧州安全保障協力機構の役人たちが投票日に票数全体を積極的に検めたが、約3分の1の投票所では手続きに不正があったとして、消極的に検査を行ったという。

Borderless TechnologyのChristopher Franko氏はコインテレグラフに次のように語っている―

 

「2012年にピュー・リサーチ・センターが調査を行ったところ、アメリカ人のうち、たったの30%しか選挙による投票数の集計が不正なく行われていると考えている人がいないことがわかりました。そこで、弊社は模擬総選挙的なdappを開発し、ExpanseのDAOプロポーザルを投票モジュールに組み込み発表することにしたのです」

 

トランプ氏の告発

 

今年の暮れに行われるアメリカ大統領選挙に先立って、共和党大統領候補であるドナルド・トランプ氏が、”不正”選挙が行われたとして警告している。彼はツイートで―「今回の選挙は、全くもって不誠実で歪んだメディアによって、いんちきヒラリーをプッシュしたいがために作られた不正選挙だ―だがそれは投票所でも同じことだ―嘆かわしいよ」と、コメントしている。

週末に渡って行われた選挙キャンペーンイベントでは、繰り返し追及されるセクハラ問題に対して、トランプ氏はアメリカの民主主義を”幻想”だと一蹴。選挙日に違法な投票者によって脅迫が行われた可能性を示唆した上、結果次第では暴力沙汰も起こりうるだろうと発言。繰り返し投票所を監視するよう発言している。

 

絶賛されている解決方法

 

ExpanseとBorderless Technologyの創設者、Christopher Franko氏がコインテレグラフに語ってくれた内容によれば、現在、彼はブロックチェーンを利用して不正選挙を防ぐことが可能な投票モジュールの開発を行っているようだ。

Franko氏は、来る選挙を今まで見た中で最も二極化した選挙であると評している。また、大衆が同意することとして一つ例を挙げている―「多くの人が、選挙は完全にでっち上げではないのか、との疑惑を持たずにはいられなくなっています」しかしながら、ブロックチェーン技術をもってすれば、誰もが嘘のない透明性のある不変の選挙に参加することが可能になる、と述べている―「民主主義国家における人々には、心の平穏がもたらされるべきです。それこそが人間の権利であるべきなのです」

 

Franko氏曰く、選挙に合わせて、筆者の本記事執筆当初から数えて、今後1週間以内にはプロジェクトの準備が整うだろうとのとことだ。

「弊社のプランとしては、さらなるソフトウェア開発費のため、政府からの助成金も募ることを予定しています」と、最後にFranko氏は結んだ。