米国の3大信用情報機関の一つであるトランスユニオンは、4月20日にパブリックブロックチェーンネットワークにクレジットスコアを提供すると発表した。これまで、オフチェーンの信用データはWeb3やDeFi(分散型金融)アプリケーションに利用可能ではなかった。

新しいトランスユニオンのサービスでは、消費者の要求に応じて信用情報がDApps(分散型アプリケーション)に提供される。完全な信用情報は消費者に提供され、DAppsには抜粋が送られる。

トランスユニオンは、スプリング・ラボとクアドラタと提携し、ブロックチェーン上で消費者のIDを保護するデジタル・パスポート・ネットワークを通じて信用データを提供する。このプロジェクトは、1年以上前に初めて発表されたが、実現には時間がかかったようだ。

トランスユニオンの金融サービス部門エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるジェイソン・レイキ氏は、新サービスが貸し手のリスクを最小化し、「借り手により良い条件を提供する機会を増やす」と述べた。トランスユニオンは、「米国成人人口のほぼ全体にクレジットスコアを提供できる」と主張し、30か国以上で事業提携を展開している。

クレジットスコアはDeFiにとって長年の課題だった。トランスユニオンの競合であるエクスペリアンは2023年初頭に、ブルガリアのDeFiレンディングプラットフォームCredefiと提携すると発表した。この取引により、Credefiは「エクスペリアンの公式に認められた信頼性のあるブランド資料を使用する権利」を得た。エクスペリアンはこの提携を通じて、ヨーロッパのグリーンカンパニースコアリングに参加する。また、もう一つの主要競合であるエクイファクスは、昨年10月にオアシス・ブロックチェーンと提携し、顧客認証サービスを提供すると発表した。