トルコとアルゼンチンで、SMS(テキストメッセージ)を通じた仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)の送金が可能になった。BCHは11月15日のハードフォークでチェーンが分岐する可能性が指摘されているが、両国の経済危機により、法定通貨から仮想通貨ビットコイン(BTC)などへの逃避が促進していることと相まって、BCHの保有が促進されそうだ。AMBクリプトが18日伝えた。

CoinText.ioがトルコとアルゼンチンでサービスをローンチした。CoinTextのCTOであるビン・アルマニ氏は、両国でビットコインが「より良い通貨」として多くの人に認識されていると指摘。腐敗したマネタリーポリシーに対抗する革命の火を灯し続けるツールを提供できて嬉しく思うと述べた。

トルコとアルゼンチンでは、ドルに対する法定通貨(トルコリラ/アルゼンチンペソ)の価値が昨年と比較して半分ほどに下落している。その結果、法定通貨を仮想通貨に交換する動きが拡大した。世界銀行の最新のデータによると、全人口に対するインターネットユーザーの割合はアルゼンチンが70%、トルコが64%となっており、テキストメッセージを使って番号でBCHを送金できれば、非インターネットユーザーの仮想通貨保有を促進できる可能性がある。ビン・アルマニ氏は以下のように述べた。

「CoinTextの前に、ソフトウェアウォレットをダウンロードするか、仮想通貨取引所を使って最初の仮想通貨を手に入れる必要がある。また取引先も同様のプロセスが必要だ。そうすれば、携帯電話のテキストで資金を移動可能だ」

同サービスは「BALANCE(残高)」「 RECEIVE(受け取る)」など簡素なコマンドをテキストメッセージで送ると、残高やウォレットアドレスが表示される仕組みになっている。また、国内だけでなく国外の番号とも取引可能という。セキュリティは二段階認証を採用している。