仮想通貨取引所やデビットカードを発行するCrypto.comが公表したレポートによると、世界の仮想通貨ユーザーの合計が2020年5月の6600万人から上昇し、今年1月に1億600万人に達したことが分かった。

調査ではオンチェーンデータといくつかの複合的なパラメーターを組み合わせ、時価総額で1位と2位のビットコインとイーサのユーザー数を推測。これから世界のユーザー数を予測した。

Number of cryptocurrency users worldwide in millions. Source: Crypto.com

過去8ヶ月の内、2020年6月、同年8月、2021年1月でユーザーの増加率が顕著だった。Crypto.comはユーザーの増加傾向はビットコイン価格の上昇と相関関係があると見ている。

一方でイーサとの関連を見ると、2020年8月は分散型金融(DeFi)の人気が高まった時期であり、イーサがユーザー数の増加に貢献している。さらに2020年の秋から冬を見ると、決済大手のペイパルが仮想通貨への対応を発表したことや、グレイスケールとマイクロストラテジーによって機関投資家向けに普及が拡大したことがビットコインの価格上昇に寄与し、ユーザー数が増加したという。

2021年1月時点でビットコインのユーザー数は7100万人でイーサは1400万人となった。さらに1月はビットコインが前月比30.2%増、イーサが同13.1%増と驚異的な伸びを見せている。

Monthly growth in Bitcoin and Ether users. Source: Crypto.com

この調査結果についてCrypto.comは店頭(OTC)取引やオフチェーン取引は考慮されていないとしている。そのため、実際のユーザー数は今回のレポート結果よりも多いことが想定される。こうした仮想通貨ユーザー数に関してはケンブリッジ大学が2020年9月にすでに仮想通貨を保有しているユーザーが1億人を突破したとする調査結果を発表している。

 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン