コインゲッコーのウェブサイトトラフィックに基づいた分析によると、2024年第2四半期にはミームコイン、現実世界の資産(RWA)、人工知能(AI)が最も人気のあるテーマであった。
コインゲッコーは7月16日に最新の仮想通貨業界レポートを発表し、2024年第2四半期の仮想通貨市場における主要なマイルストーンと出来事を概説した。
コインゲッコーのデータによれば、ミームコイン、RWA、AIが2023年第2四半期のトップ3のテーマであり、四半期中にコインゲッコーの全ウェブトラフィックカテゴリの36%を占めた。このシェアは2024年第1四半期とほぼ同じだという。
ミームコインが仮想通貨のテーマに
ミームコイン(インターネットミームやトレンドに触発された仮想通貨)はコインゲッコーの仮想通貨ナラティブのトップに立ち、コインゲッコーに掲載されているすべての仮想通貨カテゴリの14%を占めた。
不動産のようなトークン化された現実世界の資産はコインゲッコーに掲載されているテーマの中でウェブトラフィックの11%を占め、AIは10%を占めた。

レポートによれば、ソラナとベースが最も人気のあるミームコインエコシステムの2つであり、全市場の注目の約23%を占めた。ミームコイン以外では、ソラナ、イーサリアム、ベース、ザ・オープン・ネットワーク(TON)が仮想通貨のトップ15に入った。
ミームコインは2024年の仮想通貨業界で最大のトレンドの1つとして浮上し、時価総額で上位のトークン全体で平均1312%の最高のリターンを記録した。
記録的なリターンを生み出す一方で、ミームコインが仮想通貨の本来の目的に役立つかどうかについての論争と懸念を引き起こした。
テザーのCEOであるパオロ・アルドイーノ氏などは、ミームコインについて懐疑的であり、それがビットコインとは「完全に対極にある」としている。
イーサリアムはインフレ化
コインゲッコーの仮想通貨業界レポートの中で、イーサリアム(ETH)がインフレ化し、供給の増加により購買力が低下した点についても言及された。
コインゲッコーによれば、イーサリアムは2024年第2四半期に発行された22万8543ETHのうち、12万ETHが流通供給に追加された。一方で10万7725ETHがバーンされたため、イーサリアムネットワークは第2四半期にインフレ化した。
以前の報告によれば、イーサリアムの供給は2024年5月に初めてデフレ状態から脱し、2024年3月にライブとなったイーサリアムのデンクンアップグレード後にインフレ化した。