ここ数日の400ポイントを超える大幅な下落は、仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)が米S&P500と95%の相関関係があることを示しており、今後はさらに下落することが予想されている。
JPモルガンの元アナリストでブロックチェーン研究者のトーン・ベイズ氏は自身のYouTubeチャンネル「Trading Bitcoin」の中でビットコインが株価と関連して下落していることを指摘した。
デカップリング進まず
6月25日のBTC/USDは新型コロナウイルスの拡大の懸念から市場が大きく下落した。
これまでにビットコインはマクロとの関連から「デカップリング」が進んでいる説が有力視されていたが、S&Pとの相関関係を示すデータが出ている。
「何ヶ月前からも行ってきたように、ビットコインが今年のほとんどの期間で、6000〜10000ドルの間で立ち往生するという予測は変わらない」
(出典:skew「ビットコインvs S&P5003ヶ月チャート」)
ベイズ氏は7000ドル予想
テクニカル的に、ベイズ氏は強気のサインが点灯していたビットメックスの資金調達率(ファンディングレート)とビットコインのRSI(相対力指数)を懸念している。
「現在ビットメックスの資金調達率は強気を支持しており、トレーダーは下落に傾きすぎている」
ベイズ氏によると、6月にRSIが長期トレンドラインを下回ったのは、5月に比べてビットコイン価格が上昇したことと同じタイミングに発生したことから重要なポイントだと指摘する。
「弱気派が勝てば、安値はRSIが30前後になる7000ドルのゾーンにあるはずだ」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン