仮想通貨・ブロックチェーンの分析を手がけるトークンインサイト(TokenInsight)が、「2019年第3四半期マイニング業界レポート」を発表し、2020年2月にビットコインが95%の確率で1万ドルを超えると予想した。

トークンインサイトは、コンピューターで大量の乱数を生成・試行することで近似解を求める「モンテカルロ法」を使って今後のビットコイン価格を予測。今後3ヶ月のビットコインの95%信頼区間は9130・6ドルと1万342.73ドルで、2020年2月7日に1万591.26ドルに到達すると予測した。

(出典:Tokeninsight「ビットコイン価格のシミュレーション」)

シャットダウン価格

トークンインサイトはマイニング機器とシャットダウン価格の一覧を掲載。第3四半期(7-9月期)のビットコイン価格調整によって、マイニング機器が利益を生むまでに必要な期間が長くなっている。

(出典:Tokeninsight「マイニング機器とシャットダウン価格」一部抜粋)

例えば、現在、中国マイニング大手ビットメインのS9シリーズは、購入価格を相殺できるほど十分にできておらず、もしビットコインが5000ドル~6000ドルに下落したら、1日あたりの利益率はマイナスになり閉鎖せざるを得なくなる。

調査対象のマイニング機器のうち50%以上が購入価格を相殺できるほどの収益を上げていないか、相殺までに700日以上必要であるという。購入価格を相殺できるマイニング機器のほとんどがビットメインとライバルのカナンによって生産されている。