仮想通貨相場は20日、動意の薄い展開が続いている。ビットコイン(BTC)は前日比0.8%高の9320ドルで取引されている。

主要なアルトコインでも保ち合いの状態が続いいており、イーサ(ETH)は1.3%高の230ドル、XRPは0.7%高の0.1888ドルで推移している。

出典:Coin360 12:20時点

ビットコインのボラティリティの過去30日間の平均は2.5%となっており、2020年の中でも最もボラティリティが低い状態になりつつある。

ただ多くのアナリストは保ち合いの期間が長く続けば、それだけ急激な値動きが起こるとも指摘している。コインメトリックスは、ボラティリティが低下した状態が続けば、「10日後にはボラティリティが上昇するパターン」があると指摘している。

グーグル検索とビットコイン価格の相関性

仮想通貨分析企業クリプトコンペアは、ビットコイン価格とグーグル検索との間に91%の相関性があるとの分析を掲載している

出典:CryptoCompare

クリプトコンペアでは、検索エンジンマーケティング企業SEMrushのデータをもとに、ビットコイン価格と「ビットコイン」のグーグル検索数との関係を調べた。2017年1月、ビットコイン価格が約1000ドルで取引されていた時には、グーグルでは月間平均で330万回「ビットコイン」が検索されていたが、その後、価格が上昇するについれ検索数も上昇。17年12月にBTCが2万ドルの過去最高値を付けた時には、月間の検索数は4450万回を記録した。

2018年に入り、BTC価格が下落するにつれ、グーグルでの検索数も減少。再び検索数が上昇を示したのは2019年5月に入ってからだ。

クリプトコンペアの分析では、今年3月のデータでは月間の検索数が1360万回に急増。一方で価格は下落している。

この点について、クリプトコンペアはビットコインの半減期と、3月13日の仮想通貨相場の暴落による影響によるものだと指摘している。