今回の仮想通貨暴落で降参したのはやはり新参者のようだ。

コインメトリックスは3月13日、ビットコインの実現時価総額に対する市場時価総額の割合(MVRV)の下落幅が2013年12月以降で最大になったというレポートを発表。ビットコインのMVRVは前日比で0.5も下落しており、「比較的割安でビットコインを買う絶好の機会」と伝えている。

(出典:CoinMetrics 「ビットコインのMVRV(Market Value to Realized Value)」)

実現時価総額はコインメトリックスが独自開発した指標であり、それぞれのコインをオンチェーン上で最後に動かした時の価値で計算する。

従来の市場時価総額の場合は、例えばビットコイン価格が1万ドルで供給量が1800万BTCであれば、1万×1800万BTCで計算する。対象的に実現時価総額の場合は、特定のコインが最後に動かされた時にビットコイン価格が2500ドルであれば、仮に現在は1万ドルであったとしても、2500ドル×該当する供給量で計算する。

コインメトリックスは、今回MVRVが急落した背景として、過去7日間で市場時価総額が46%下落した一方で実現時価総額は3%しか下落していないと解説。MVRVが1未満になった時は、過去の傾向からするとビットコインを割安で集めるのに最高の機会になると指摘している。

「実現時価総額の比較的小さな下げ幅は、多くの場面で、長期的な保有者が我慢強さを維持する一方、最近の価格下落は新たな買い手によってもたらされたことを示している」