アシック・ジャングル(Asic Jungle)社は、仮想通貨(暗号資産)マイニング機器のマーケットプレイス「アシック・ジャングル」のベータ版を開始した。同社によると、中古マイニング機器のマーケットプレイスは世界で初という。

同社CEOのアルテム・ベスパロフ氏はコインテレグラフに対し、中間業社なしで運営され、信頼できる中古マイニング機器の売買プロットフォームだと語った。

「買い手がプラットフォームを介して売り手と直接やりとりでき、仲介サービスやテレグラムチャンネル(私はそれらを「怪しい」テレグラムチャンネルと呼んでいる)を使用する必要がない、最初で唯一のオンラインマーケットプレイスだ。そこで全ての取引が行われる」

(出典:アシック・ジャングル「サンプルリスト」)

ベスパロフ氏によると、マイニング機器であるASICのブローカーは現在、市場に価格発見のメカニズムがないことを利用して高いプレミアムを請求しているという。これらのブローカーが適切な情報を隠すことで情報の非対称性を生み出していると、ベスパロフ氏は考えている。

こうした問題を解決するために、安全で透明性の高い環境で、マイニング機器の買い手と売り手をつなぐマーケットプレイスを構築する必要があると思いついたという。

ベスパロフ氏によると、アシックジャングルはアンチマネーロンダリングのコンプライアンスの重視など、信頼できる環境下で取引が行われることを保証するために、多くのセキュリティ機能を採用している。カナダに拠点を置く同社は、世界中の顧客にサービスを提供することになるため、現地の法律や規制、米国のコンプライアンス法の両方を遵守するつもりだという。

マイニング設備は時間の経過とともに徐々に効率が悪くなっていくが、カナダやベネズエラの一部の地域のようにエネルギー源が非常に安い場所や無料の地域では、中古設備の需要は十分にあるとベスパロフ氏は断言する。

ビットコインとイーサリアムの両通貨とも、最近、ハッシュレートが大幅に上昇している。まだまだマイニング機器への需要がなくなることはないだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン