法定通貨をはさまない仮想通貨両替サービスを手がけるシェイプシフトのエリック・ボールヒーズCEOは、先週末に米CNBCの番組「クリプトレーダー」に出演して、ビットコインVSその他の仮想通貨ではなく法定通貨VS分散型の通貨という対抗軸を意識するべきと発言。仮想通貨業界内での争いに終始することで本当に戦うべき相手を見失わないよう呼びかけた。

ボールヒーズCEOは、「多くのトークンはごみ」で「いくつかの価値はゼロ」になるとしつつも、多くのトークンが崩壊する過程の中で「金の卵を見つけることが大事」だと発言。それぞれ異なる使用目的に応じて異なるデジタル資産が存在すると指摘し、次のように述べた。

「多くの人々は、ビットコインを本質的に理解していないと思う。彼らは私のようにビットコインに対して自信を持っていない。だから他の資産を見たとき、怖がって否定したくなる。バカにする。買う人を侮辱する。それがビットコインのためになると思っているのだろう。私はそうした行為は子供じみていると思うし、全くビットコインのためにならないと思う」

「戦いは、ビットコイン対イーサリアムではない。分散型のファイナンスVS銀行システムだ。そもそも我々が8年ほど前にこの業界に興味を持ち始めたのは、それが理由だろう。どのコインが本当のコインかネット上で永遠と議論している人たちは、本当の戦いにおいて全く貢献していない。本当の戦いは、法定通貨と銀行VS分散型の通貨だ」

またボールヒーズCEOは、今後の仮想通貨相場に対する見通し明かした。

「もしビットコインがここから30%以上下落したら驚くよ。5000ドル~8000ドルのレンジであれば、ビットコインの購入は理にかなっていて、2、3年先から見れば絶好の買い場に見えるだろう。過去最高値から70%下落した状態で、悪くない」

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