明るいオレンジ色のビットコイン(BTC)のロゴは、10年以上にわたって、金融の自由の代名詞となってきた。しかし、ビットコインの起源に結びついた謎とは異なり、ビットコインの“₿”ロゴの開発は、インターネットの奥深くに記録されている。

13年前にサトシ・ナカモトによってビットコインが発表されたとき、最初のビットコインのロゴは、以下のように、中央に「BC」の文字が埋め込まれた金貨を表していた。

しかし、2010年2月24日、サトシ・ナカモトは新しいビットコインのロゴを考案し、「BC」の文字を「₿」に置き換え、金貨の中に埋め込んだ。

Satoshi Nakamoto's second attempt on Bitcoin logo. Source: bitcointalk.org

コミュニティからのフィードバックに基づき、サトシ・ナカモトは新しいロゴに変更を加え、著作権フリーの画像をパブリックドメインで公開した。その後、このロゴは短期間のうちにビットコインの公式ロゴとして認められるようになった。

Satoshi Nakamoto incorporates design changes based on community feedback. Source: bitcointalk.org

ビットコインのエコシステムは分散型であるため、一般市民はロゴデザインも含め、コミュニティのコンセンサスに基づいて様々な形でビットコインネットワークに貢献できる。2010年11月1日、ビットコインのコミュニティメンバーであるbitboy(YouTuberのBitBoy Cryptoとは異なる)は、サトシ・ナカモトのデザインに基づいたビットコインのロゴの新しいイテレーションを発表した。金貨を象徴的なオレンジの円に置き換え、 “₿” のロゴを14%時計回りに傾けたものだ。

bitboy’s design a.k.a. official Bitcoin logo. Source: bitcointalk.org

コミュニティからの圧倒的な支持の結果、bitboyのデザインは過去12年にわたりビットコインの公式ロゴとして存在している。ビットコインのロゴの最終決定版を発表した後、bitboyは次のように述べている。

「商業目的であっても誰が自由にグラフィックを使用することができ、いかなる制限にも縛られることはない」

愛好家たちは今日までビットコインnの新しいロゴをリリースし続けているが、BTCコミュニティはまだ、オレンジ₿以上には出会っていない。