ビットコイン(BTC)の投機家が損切りして売却する中、あるアナリストが今週は黄金の買い場が訪れると主張している。
データによると、ビットコイン相場全体における購入価格と売却価格の比率であるSOPR(Spent Output Profit Ratio)が、9日に6週間ぶりにマイナスに反転した。
SOPRは「押し目買い」を主張
SOPRがマイナスに反転することは古典的な買いシグナルだ。これは売り手がBTCを損切りして捨てていることを意味し、売られすぎた市場は、ビットコインが買い時になる。割安になったビットコインから利益を得ようとする長期的なホドラーにとって機が熟していると言える。
前回SOPRがマイナスになったのは、ビットコインが5万ドルを回復する直前の8月21日だった。
取引プラットフォームDecentraderのアナリストであるPhilip Swift氏は9日、「SOPRは、投機家が投げ売りしたことで昨日、ネガティブ(緑)になった」と指摘した。
「夏の間に多くの強制的な売りが行われたことで、ここ数ヶ月の資金調達率と似たような絵を描いており、今、押し目買いの機会となっている」

ビットコインの強気派には朗報
既報のように、7日のBTC価格の下落は、若いクジラからの売り圧力に耐えられなかったレバレッジ過多のトレーダーから来たものだ。
市場がこうしたプレーヤーを一掃したため、持続的な価格上昇に対して楽観的な見方が戻ってきている。
一方、オンチェーン・モニタリング・リソースであるWhalemapでは、SOPRのデータと同様に、より高いレベルが戻ってくる可能性を示唆している。
Whalemapは、SOPRの現在の数値について、「上昇傾向にある市場でSOPRが1付近にあるのは良いニュースだ」とコメント。ただ、Whalemapはコインテレグラフへのコメントで、上昇する前にはまず「もう少し横ばい推移が続くこと」が市場の特徴であると付け加えた。