米国の5つの州証券規制当局は、暗号融資プラットフォームセルシウス・ネットワークがユーザーの出金停止をめぐり、調査を開始した。

ロイター通信の16日の報道によると、テキサス州証券委員会執行部ディレクターのジョセフ・ロタンダ氏は、アラバマ州、ケンタッキー州、ニュージャージー州、テキサス州、ワシントン州の規制当局が、セルシウスが「すべての出金、スワップ、口座間の転送を一時停止する」と発表した後にの調査を開始したと述べた。ロタンダ氏はテキサス州の規制当局にとってこの調査を「優先事項」と語ったと報じられている。また執行部門が "凍結された口座に関わる問題を調べている "とコインテレグラフに明らかにした。

「私は、多くの個人投資家を含む顧客が、すぐに資産にアクセスする必要があるにもかかわらず、口座から引き出すことができないことを非常に懸念している。投資にアクセスできないことは、重大な財務的影響をもたらすかもしれない」

16日にはウォールストリートジャーナルが、セルシウスの2021年11月の資金調達ラウンドで投資した2つの企業が、潜在的なリスクのために追加の資金を提供する予定がないと報じた。2つの企業とはWestCap Groupとカナダの年金基金Caisse de dépôt et placement du Québecは、セルシウスの7億5000万ドルのシリーズB資金調達ラウンドを主導し、プラットフォームが35億ドルの評価額に達するのを助けた。

6月に市場が大きな変動を経験したため、セルシウスは、同社が直面している現在の財務上の課題に対する解決策を見つけるために弁護士を起用したと報道されている。CEOのアレックス・マシンスキー氏は15日、3日ぶりにTwitterに投稿し、セルシウスのチームはユーザーの懸念に対処するために休みなく作業していると述べた。

テキサス州証券局は2021年9月にもセルシウスに対して行動を起こし、当初は、同ネットワークがテキサス州証券法のディーラーとして登録していないことに加え、登録または許可されていない証券を同州で提供および販売したという申し立てに関連した聴聞会を予定していた。ニュージャージー州証券局は、同州の証券法に対する同様の違反の疑いで、セルシウスに対して停止命令を出している。