世界最大のステーブルコインUSDTを発行するテザーは、2025年の純利益が前年から約30億ドル減少した一方、米国債の保有額が過去最高水準に達したと報告した。
金曜日に公表した報告書によると、テザーの2025年の純利益は100億ドル超となり、2024年に計上した130億ドルから約23%減少した。この報告書は会計事務所BDOによって作成された。
一方で、テザーは直接保有する米国債が2025年に1220億ドルを超え、「過去最高水準」に達したと説明した。この動きについて同社は、「高い流動性と低リスク資産への継続的なシフト」を示すものと位置付けている。

同社は過去12カ月間に500億ドル相当の新たなUSDTを発行した。テザーのパオロ・アルドイノCEOは、伝統的な銀行ネットワークの外側で米ドルに対する「世界的な需要」が高まったことが、ステーブルコイン需要の拡大につながったと述べた。
USDTは停滞した金融システムで存在感を拡大
アルドイノ氏は、「特に金融システムが遅く、分断され、あるいはアクセスが困難な地域」でUSDTの利用が進んだと指摘し、このステーブルコインが「人類史上、最も広く採用されたマネー・ソーシャルネットワークになった」と主張した。
テザーの財務状況は、同社のステーブルコインが仮想通貨エコシステムの中核を占めるため、市場参加者から注視されている。USDTは時価総額1855億1000万ドルで、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に次ぐ第3位の仮想通貨となっている。
テザーの利益や準備資産は、USDTを流動性や担保として利用するトレーダーや取引所にとって、ステーブルコイン市場の信認を測る重要な手掛かりとなる。
テザーは金連動型ステーブルコインXAUTも発行しており、準備資産の一環として金の積み増しを続けてきた。2025年9月時点で、テザーの金エクスポージャーは120億ドルに達している。
同社はXAUT向けに52万89トロイオンス、約16.2トンの金を保有しており、これは別枠で管理される130トンの金準備とは分離されている。130トンの金は、現在価格で約220億ドル相当とされる。
テザーの広報担当者は最近、コインテレグラフに対し、「テザーは約130トンの現物金を保有しており、各XAUTトークンを裏付ける金は個別に保管され、現物引き渡しによる償還が可能になっている」と説明した。
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