世界最大のステーブルコイン発行者であるテザーが、オープンソースのウォレット開発キット(WDK)を発表した。この開発キットは、企業や開発者がノンカストディアルウォレットをウェブサイトやアプリに統合することを可能にするもので、人工知能(AI)エージェントとの連携も考慮されている。

11月11日、テザーはこのウォレット開発キットの発表を行い、USDTとビットコインのノンカストディアルウォレットをあらゆるアプリ、ウェブサイト、デバイスにシームレスに統合するためのモジュラーソフトウェア開発キットだと説明した。

WDKは人間のユーザーだけでなく、AIエージェントやロボット、自律システムのような新しいデジタル主体をもサポートするよう設計されているという。WDKの主な特徴には、ユーザーにノンカストディアル資産の完全な管理権を与えること、サードパーティのカストディソリューションへの依存を排除すること、簡略化されたセットアッププロセスといったものがある。

テザーのパオロ・アルドイノCEOは、「オープンソースでスーパーモジュール型で、高いスケーラビリティを持ち、実戦テスト済みの開発ライブラリをどのプラットフォームにも容易に統合できることに焦点を当てている」とXで述べた。彼はまた、これが「組み込みデバイスからモバイル、ラップトップアプリからウェブサイト、AIエージェントからロボットまで、すべてのシステムと互換性がある」とのべた。

さらに、当初はビットコイン(BTC)とテザー(USDT)をサポートするが、すぐにあらゆるプラットフォーム向けのノンカストディアルユーザー体験を構築するためのユーザーインターフェイス(UI)テンプレートを提供する予定だと語った。

テザーは世界最大のステーブルコインであり、1240億USDTが流通している。コインゲッコーによれば、ステーブルコイン市場で68%のシェアを持つ。そのステーブルコインの大部分、トロンとイーサリアムのネットワークに分散されている。

10月末、アルドイノCEOは同社がステーブルコインを支えるために約1000億ドルの米国債、ビットコインで8万2000BTC、48トンの金を保有していることを明らかにした

テザーの競争相手であるサークルは、約370億USDCが流通しており、市場シェアは約20%だ。

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