世界最大のステーブルコインであるテザー(USDT)を発行するテザー社はブロックチェーン技術やその他のデジタル分野でのスキル開発を支援するため、教育部門を新たに創設した。
この部門(テザーエドゥ)では、専門家やその部門の先駆者たちと協力し「スマート教育環境」を提供する。テザーエドゥは教育活動の拡大を目指し、特にアフリカ、ラテンアメリカ、中東、ヨーロッパ、独立国家共同体(CIS)、アジアの新興市場に焦点を当てる。ブロックチェーンを中心に、デザイン、人工知能、コーディング等のトピックにも教育活動を広げる。
テザーエドゥは同社の既存の教育イニシアティブも調整すると発表した。これまでの取り組みにはジョージアのデジタル産業アカデミーの協力、タイの仮想通貨取引所ビットクブのコラボがある。テザーは、スイスのルガーノで開催されるプランBサマースクールのスポンサーの1つだ。テザーエドゥのプロジェクトはテザーCEOのパオロ・アルドイノ氏にとって非常に重要なものだ。
「USDTのような金融ツールは単なる取引の道具ではなく、経済史を書き換える可能性を持つと我々は確認している。教育は可能性実現の原石だ」とアルドイノ氏は話す。
アルノイド氏はXの投稿で提供される教材の一部が有料であることを示唆した。現在テザーはこの取り組みでの人材および財務担当の幹部の雇用を進めるという。
テザー意外にも仮想通貨企業はオンラインプログラムに力を入れている。たとえば、XRPLはウェブサイトで利用可能なXRPレジャーの無料プログラミング講座を提供しているほか、仮想通貨ウォレット提供企業トレザーは西アフリカ向けに教育プログラムを展開している。
「これは単なるブロックチェーンのコースではない。テザーエドゥは多様な分野にわたる教育テックプラットフォームを構築することを目指している」とアルノイド氏は語っている。
Tether Edu project is truly dear to me.
— Paolo Ardoino (@paoloardoino) February 1, 2024
Do not be mistaken, this is not yet another blockchain course. Actually it couldn't be far from that.
Tether Edu is aiming to build a comprehensive and global edu-tech platform, focused on online learning across many different fields.… https://t.co/FgX6Telr1T
ブロックチェーン教育は、IBM、オラクル、シスコ、アマゾン、グーグルといった米企業がブロックチェーンスキルを持つ人材を求める中、世界中の大学でも一般的になりつつある。ブロックチェーン教育は
MIT、オックスフォード、ハーバードなどの有名大学だけでなく、小規模な地方大学でも見つけることができる。
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