ステーブルコイン発行企業のテザーは5月31日、ジョージア共和国でのプレゼンス拡大を目指し、同国で600以上の拠点で展開する決済処理企業CityPay.ioへの戦略的投資を発表した。これにより、テザーはジョージアでの支払い業界を効率化し、利便性を向上させることを目指す。

CityPay.ioは、ウェンディーズやラディソンホテルなどの大手企業を含む幅広い顧客に決済サービスを提供している。

ジョージアは、進歩的な規制環境のおかげで仮想通貨企業の進出先の1つとして注目されている。ジョージア政府は、競争上の優位性を活用して、世界的な仮想通貨ハブとしての地位を確立することを目指している。

ジョージアは2022年に新たな仮想通貨規制を導入した。当時、ジョージアの経済大臣兼副首相であるレバン・ダビタシビリ氏は、デジタルビジネスと仮想通貨取引を対象とした規制枠組みの開発を発表した。

3月には、仮想通貨取引所バイナンスがジョージアに新たなブロックチェーンハブを設立した。このハブは「Web3アウトポスト」と呼ばれ、ジョージアでの仮想通貨の普及促進を目指している。バイナンスは、ジョージアのブロックチェーンセクターに優秀な人材を引き寄せ、雇用機会を増やし、業界教育を提供する計画だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン