ステーブルコイン発行者のテザーが、原油取引への資金提供を通じてコモディティ市場にデビューした。
11月8日の発表によれば、この取引は上場している大手石油会社と商品トレーダーが関与していた。テザー(USDT)での取引は10月に完了し、中東の原油67万バレル(4500万ドル相当)の輸送を可能にした。
この取引は、テザーの貿易金融事業によって主導された。テザーは10月初めに、従来の銀行に依存している業界に代替の資金提供を行うため、商品取引会社に数十億ドルを貸し出すことを示唆していた。
テザーによると、貿易金融業界の市場価値は10兆ドルにのぼる。「USDTを用いることで、これまで遅く高コストな支払い構造に依存してきた市場に効率とスピードをもたらしている」とテザーのパオロ・アルドイーノCEOは声明でのべた。
「この取引は始まりに過ぎず、より広範な商品や産業をサポートし、グローバルな金融における包括性と革新を促進していく」と語った。
テザーの数十億ドルの収益は、この取引の資金に充てられた。同社は2024年第3四半期に25億ドルの利益を計上し、年間の総収益を77億ドルに押し上げた。9月30日時点での総資産は1344億ドルに達し、そのうち1025億ドルは米国債で保有されている。さらにビットコインで7100BTCを保有しており、執筆時点での価値は5億3000万ドルを超える。
同社は、再生可能エネルギー、ビットコインマイニング、人工知能(AI)、通信、教育など、さまざまな業界のスタートアップへの投資を通じて事業を多様化している。
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