テザー社の最高技術責任者(CTO)である、パオロ・アードイノ氏はこのほどXに投稿した産業用のコンテナの画像について説明した。画像ではテザー・エネルギーのロゴがフォトショップで追加されたコンテナが写っており、ビットコイン(BTC)のマイニングに関係する施設かSNSで議論が起こっている。
One of #Tether energy production and #Bitcoin mining sites coming along well. pic.twitter.com/6Z8o6A5OaE
— Paolo Ardoino (@paoloardoino) August 24, 2023
アードイノ氏によると、この写真はテザーのビットコインマイニング施設の一つである制御室を示しており、その施設は近日中に運用を開始する予定だという。
ただし、具体的な場所については公開しない方針であるとアードイノ氏は強調。施設の位置が南米のどこかであることを示唆したが、セキュリティの理由から詳細は公表しないと述べた。
「具体的な場所は?LATAM(ラテンアメリカ)だ。テザーに執着する反対派が多いことを鑑みると、スタッフの嫌がらせを避けるため正確な場所は公開しない方針だ」と彼は明言した。また、この事実が多くのテザー懐疑派からその正当性に疑問を持たれる原因となっているとも認めている。
彼は、フォトショップで加工されたロゴがコンテナに表示されていることはメディア対策だったと説明した。「私たちは、この写真がメディアでシェアされることで、チームはこれをブランド化しようとした」とアードイノ氏は主張。しかし、マイニング現場にロゴを表示することは、セキュリティの観点から賢明なアプローチではないと考えている。
「さらに、巨大なテザーのロゴを置くことは、現場の物理的なプライバシーの観点からも好ましくない」。
マイニング開始は9月頃を見込んでいる。「現場は順調に進んでおり、チームの全員が非常に興奮し、数週間後の操業開始に向けて24時間体制で取り組んでいる」という。
また、テザーはビットコイン採掘の透明性を高めるソフトウェアの開発を進めているとの報道があった。アードイノ氏は以前、テザーが「モリア」という新しいマイニングソフトウェアを開発中であり、ビットコインマイニングサイトにおけるエネルギーの詳細なデータ分析を提供すると語っていた。