テザーのパオロ・アルドイノCEOは、同社が米国でのプレゼンスをさらに高める可能性を示唆したが、規制環境の変化を見極めるため慎重に対応すると語った。

アルドイノ氏は1月16日のブルームバーグテレビのインタビューで「テザーが米国でのプレゼンスを高めることを排除するわけではないが、慎重に進めている」とのべた。「現時点では、規制の明確化と指針が必要だ。米国からどのような法律が出てくるのかを見てから決定する」と付け加えた。

米国での仮想通貨企業に対する規制環境の改善は、テザーや同様の企業にとって良いニュースとなるだろう。「米国の環境を見直す良い機会だ」とアルドイノは語った。

一部報道によれば、1月20日の就任後すぐにドナルド・トランプ次期大統領が仮想通貨を国家の優先課題とする大統領令に署名するとの観測も出ている

10月にアルドイノ氏は、DCフィンテックウィークで「米国ほどあらゆる分野で技術開発を先導している場所はない」と語ったが、仮想通貨の規制が遅れていることも指摘した。「米国がこのように失敗するのは初めてだ」とも付け加えた。

今回のアルドイノ氏の発言の数日前には、テザーがビットコインに友好的な中米の国エルサルバドルからデジタル資産サービスプロバイダーライセンスを取得し、英領ヴァージン諸島からエルサルバドルに事業を移転することを発表している

「エルサルバドルのデジタル資産ライセンスの枠組みは非常に包括的で、申請プロセスも徹底している。同様にステーブルコインの枠組みもそうだ」とアルドイノはXでコメントし、「世界の他の国々が手本とすべきだ」と付け加えた。

利益の拡大も予想

テザーは2024年の利益予想である100億ドルを「かなり上回る」とアルドイノは語った。テザーは第3四半期に25億ドルの利益を計上し、9月末までの合計は77億ドルにのぼる。

また、テザーが保有する米国債は2021年からカンター・フィッツジェラルドによって管理されており、同社のCEOであるハワード・ルトニック氏はトランプ次期政権で商務長官に就任する予定だ

テザーのステーブルコイン(USDT)は、コインゲッコーによると時価総額が1370億ドルとなっており、ステーブルコイン市場で64%のシェアを誇っている。

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