米テスラのイーロン・マスクCEOが19日、ポッドキャストに出演し、「紙幣はなくなって仮想通貨がその地位を奪うだろう」と発言した。仮想通貨業界ではマスク氏はこれまで偽ツイッターアカウントが有名になっているが、仮想通貨について公の場で自身の意見を述べたのは初めだ。

Ark Investのポッドキャストに出演したマスク氏は、仮想通貨に関する質問に対して「まじか?」と苦笑い。マスク氏の偽ツイッターが出回った時の話について語った。

その上でマスク氏は、次のように述べた。

「ビットコインの構造は極めて素晴らしいと思うよ。テスラがリソースを使って仮想通貨で何かすることはないと思うが(中略)資本統制を迂回できるからね。仮想通貨は紙幣より価値移転手段として優れている。それは間違いないよ」

ただ一方でマスク氏は、仮想通貨の課題はエネルギー消費だと指摘。「現時点でビットコインを追加的に作る時にかなり集中的なエネルギーが必要だ」と述べた。

2017年11月、マスク氏がビットコインの生みの親である「サトシ・ナカモト」ではないかという憶測がネットを駆け巡ったが、マスク氏はこれを否定している。