最近、仮想通貨ビットコイン(BTC)とテスラ株の比較が話題になっている。電気自動車メーカー(EV)テスラの株価は、2019年第4四半期の決算が好調だったことから1月に35%以上も上昇。ビットコインの上昇幅を上回った。ただマーケットからは過熱感を懸念する声が出ており、著名テクニカルアナリストのアレッシオ・ラスターニ氏は、5日、「2017年のビットコインバブルに似ている」と短期でのテスラ株のパフォーマンスに警鐘をならした。

(出典:Alessio Rastani 「テスラ株と回帰チャネル」)

ラスターニ氏は、テスラ株の最近の値動きについて「パラボリック(放物線を描く)な動きを見せておりかなりリスクがあり危険」と分析。買われ過ぎの水準にあり、今後2、3週間のうちに回帰チャネルの中央値まで下がる可能性を指摘した。回帰チャネルの中央値は600~650ドル付近にある。

同氏は、中央値か下の青線が次の安値を形成する可能性があると指摘。そこからの反発で1000ドルを超えることになるだろうと長期的にはテスラ株に強気な見方を示した。

2月5日にテスラ株は17%も下落。ラスターニ氏の予想より早く調整局面が訪れているようだ。

テスラ株をめぐっては、仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタル創業者のマイク・ノボグラッツが「2017年のビットコインが始まったときのようだ」と指摘していた。

仮想通貨イーサ(ETH)プラス維持、XRP下落

8日の仮想通貨市場は、ビットコイン、イーサ、XRPの主要3通貨でイーサのみがプラスを維持。ビットコインは0.35%下落し、XRPは4%近くのマイナスとなった。

(出典:Coin360 「日本時間2月8日12時55分時点」)

ブロックチェーン分析のホエールアラートは2月6日、リップル共同創業者のジェド・マケーレブ氏が2014年から2019年の間に仮想通貨XRPを10億XRP以上売却したという分析結果を公表した。売却合計額は、10億5000万XRP。平均売却価格は1XRPあたり0.129セントで、売却額は計1億3500万ドル(約147億円)にのぼるという。

また今年1月にも1900万XRPを売却している。

ホエールアラートによれば、現在マケーレブ氏が持つ資産は47億XRP。XRPの総供給量の約5%に相当し、市場価値は10億ドル以上(1000億円以上)になるという。

イーサは、DeFi(分散型金融)ようにロックアップされた資金が急増していることを好感しているとみられる。