電気自動車メーカーのテスラは、4四半期連続でデジタル資産の売却や追加を行わず、残存するビットコイン(BTC)を保持し続けている。その価値は1億8400万ドル相当にのぼる。

7月19日に発表された2023年第2四半期決算では、テスラのビットコイン保有額は1億8400万ドルとなっており、過去2四半期と同額となっている。

テスラは2022年第2四半期に3万BTC以上を9億3600万ドルで売却した以来、ビットコインの購入や売却は行っていない。この売却は、テスラの総保有量の約75%を占めていた。

Tesla’s Bitcoin holdings totaled $184 million at the end of Q2. Source: Tesla

テスラは2021年3月に初めて15億ドル相当のビットコインを購入し、イーロン・マスクCEOはその後、テスラの電気自動車の支払にビットコインを受け入れると約束した。しかし、マスク氏は後にビットコインによるテスラ車の支払を停止し、ビットコインのエネルギー消費による環境問題をその撤回の理由とした。

テスラは今年、アナリストの予想を上回る業績を発表している。第2四半期の調整後の1株当たり利益は0.91ドルで、アナリストの予想を0.09ドル上回った。また、テスラの第2四半期の売上高は249億ドルで、予想を0.81%上回った。

一方、ビットコインは週間で約5%下落し、現在の価格は29,914ドルだ。一部のトレーダーは、ビットコインが3万ドルのレジスタンスラインを維持できなかった後、近日中におおよそ27,500ドルまで下落する恐れがあると予想している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン