デルEMCテクノロジーズは、ブロックチェーン機能を備えたプロダクトを投入することで、インドのサーバー市場でのリーダーとしての地位を維持する計画のようだ。インドのメディア、エコノミック・タイムズ・インディアがその動きを伝えている。

デルはブロックチェーン、人工知能(AI)、データ分析、クラウドコンプライアンスを重要なカギとなる分野と定め、力を入れている。エコノミック・タイムズによると、2018年第1四半期のインドのサーバー市場でのシェアは28.3%で、前の四半期の19.4%から上昇した。

デルEMCインディアのインフラソリューショングループのシニアディレクターを務める、マニッシュ・グプタ氏は、エコノミック・タイムズに次のようにコメントしている。

「私たちのクライアントは、最先端の技術に目を向けている。そのためサーバーを伝統的なワークロードに最適化するとともに、クラウド、人工知能、アナリティクス、ブロックチェーンといった、新しい時代のワークロードに投資している」

デルのサーバーおよびネットワーク事業の世界全体の売上高は、18年第2四半期で前年比34%増の51億ドルとなっているという。

グプタ氏は、新しい技術については「IT関連サービス、銀行・金融サービス・保険分野、そして政府からの需要が特に強い」と、エコノミック・タイムズに語った。ブロックチェーンに対する関心は、政府および金融・保険分野からが非常に高いと付け加えている。

インドではブロックチェーン技術の導入が進んでいる。インドのテランガナ州は今年7月、ブロックチェーン企業との間で覚書を締結し、同州政府のサービスにブロックチェーン技術を導入する考えを表明した。