台湾の立法委員(国会議員)が、ブロックチェーン業界の発展を促すため、ブロックチェーン議員連盟を結成した。許毓仁議員が22日にフェイスブックで発表した。

 許議員が率いる新たな「台湾ブロックチェーン議員連盟(TPCB)」は、ブロックチェーン部門と仮想通貨関連の明確で友好的な規制の枠組みを策定するため、超党派の合意を得ることを目指す

 台北市内では21日、TPCBと新設された「台湾仮想通貨ブロックチェーン自主規制団体(TCBSRO)」が共同で設立総会を開催した。TCBSROのメンバーは、「法律を順守する」健全な市場を確保するために策定された透明性、データの安全性、および投資家保護の方策に従うことが義務付けられる。

 許議員の発表によると、同議連は、技術革新のために偏見なく積極的に規制の策定に取り組むよう台湾政府に働きかけ、仮想通貨業界と政府当局の間の相互信頼を高めるために、より広範な活動を行う。一方、自主規制団体TCBSROは、業界内の対策で事足りる場合に政府の過剰介入の必要性を最小限にすることを目指す。

 許毓仁議員は、ブロックチェーンと仮想通貨の熱心な支持者であり、最近のツイートで台湾が「仮想通貨の国」および「ブロックチェーンの島」になることを提言した。「ブロックチェーンの島」という新造語は、最近では、仮想通貨に優しい規制を掲げながら仮想通貨業界の最大手を呼び込もうとするマルタ島による取り組みとの関連で使用された。

 @augama これは、台湾を「仮想通貨の国」および「ブロックチェーンの島」に変えるための私のビジョンだ。エコシステムの健全な発展を促進するため、友好的な規制環境を築くことを目指して尽力している。@cz_binance @VitalikButerin

 先月、台湾の法務部長(大臣)は、マネーロンダリング(資金洗浄)防止対策に重点を置いた仮想通貨関連のより厳格な管理機構を発表する計画を明らかにした。新規制は11月に施行されると見られている。