仮想通貨取引所インディペンデント・リザーブが最近発表した調査によると、オーストラリアの人々の20%近くが仮想通貨を保有している。

今回発表した「インデペンデント・リザーブ 仮想通貨インデックス(IRCI)」の2020年版によると、オーストラリアでの仮想通貨へのセンチメントは2019年の調査に比べて改善している。

調査では1100人を対象に調査をしており、ほぼ20%が仮想通貨を保有していると報告している。25~44歳の回答者は、1種類以上の仮想通貨を保有している割合が高かった。

またIRCIの調査では、ビットコインが最も人気の仮想通貨であり、回答者の88%がBTCを知っていると回答した。また男性と女性との間では、BTCに関する認識は同じ程度だったが、アルトコインについては男性の方が女性よりも知っている数が3倍ほど多かった。

オーストラリアでの仮想通貨の認知度  出典: Indipendent Reserve

また、IRCIの調査では、男性と女性との間で仮想通貨の採用にも差が拡大していることが明らかになった。仮想通貨を保有している男女比率は2019年には2対1だったが、2020年には4対1となっている。

新型コロナウィルスは、2020年のオーストラリアでの仮想通貨のセンチメントを形成する上で影響を与えていたようだ。IRCIの調査によると、回答者の34%はパンデミックによる経済の不確実性を理由に、仮想通貨を購入しなかったという。

オーストラリアの若者層は、ビットコインの未来について楽観的な見通しを持っている割合が大きいようだ。25~34歳の40%超が、仮想通貨の採用が拡大することについて楽観的な見方を示していた。

一方で、若者層はビットコインの価格予想については慎重だ。多くの回答者は、2030年でもBTCは3万ドルを下回っていると予想している。逆に、45歳以上の方が2030年までに3万ドルを超すと予想する数が多かった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン