ハッキングの対象とされたSteamのKeyVendorというbotに関するとある開発ストーリーがある。

Steamは今年の初めにビットコインの受付を開始したばかりで、KeyVendorは、ビットコインのセキュリティと換金にどうやらCoinbaseを利用していたらしいとされ、コミュニティ内ではポピュラーなbotプログラムである。

月曜の夜、KeyVendor.netの”Jambo”氏がビットコインが盗まれたことを明かし、Coinbaseに責任を押し付けて無駄な時間を過ごしている暇はないと発言している。

「弊社の決済システムが悪用され、全てのビットコインとキーがKeyVendor.netから盗まれました」と、Jambo氏は最初のコミュニティ発表の中で語っている。

 

「被害総額は、約1万5,000ドルです。しかしこれは直接的なbotのセキュリティ問題ではなく、Coinbaseのマーチャント・サービスに関連したものです」

 

本記事を執筆している時点でCoinbaseはこの問題に関する声明を発表しておらず、まだ事件が真新しすぎるため発表を行うには時期尚早と考えている可能性がある。

KeyVendorはこの問題に面と向かって対処し非難を拡散することを選んだが、どのストーリーにも常に2つの側面が存在するものである。

Coinbaseが公式に回答を行う際には、読者に対して我々は該当する情報を提供することが出来るだろう。

「私はあなたのお金やキーが弊社のサービスに保管されており、結果リスクには全くさらされていないという点をはっきりさせておきたい」とJambo氏は付け加えている。

 

「自分の懐から1ペニーでもあるだけ全て出して返済する心づもりですが、現在何よりも最初に取り掛からなければならない非常に重要な問題があります。非常に現在忙しい状況なので、今回の発表はこのような短い形となってしまいました。ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い致します」

 

失われた1万5,000ドルは約 25ビットコインに等しい。

Steamは今年の2月の初めにBitPayと決済オプションに関する合意を結んだ後に、5月にビットコインの受付を開始している。その公式発表は2016年4月21日に行われた。