イーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューションであるスタークネットの待望のエアドロップは、「エアドロップハンター」によって支配されているようだ。

ヤーン・ファイナンスの開発者であるbanteg氏は2月15日、スタークネットのエアドロップの基盤となるスナップショット後、1,854のアカウント名が変更または削除されたと指摘した。スタークネット財団は2月20日、総額18億のうち7億のSTRKトークンを130万のウォレットアドレスに割り当てる予定で、トークンの50%はプロトコルユーザーに割り当てられる。

しかし、banteg氏はGitHubのデータに基づき、1,854個の疑わしいアカウントのうち1,175個は同一の履歴を持つGitHub IDであると主張し、これらのアカウントを除外すると対象ウォレットアドレスは701,544個減少すると指摘している。

「約半数の名前は占拠されているが、占拠者にはチャンスはない。私は個人的に、本物の開発者からコインを盗むようなことは認めない」とエアドロップの公平性を確保することを訴えた。

エアドロップハンターは、エアドロップからトークンを獲得して価値が上がることを見込み、利益を得ることを目的としている。プロのエアドロップハンターは、スクリプトを使って複数のウォレットアドレスを少数のアドレスにまとめる手法を用いる。昨年3月には、エアドロップハンターが1,496個のウォレットから330万ドル相当のトークンを、自身が管理する2つのウォレットにまとめたことが明らかになっている。

2022年12月にローンチされたスタークネットは、現在5500万ドルのトータル・バリュー・ロックド(TVL)を誇り、分散型金融プロトコルNostraがTVLの約30%を占めている。

今回のエアドロップは、イーサリアムのソロステーキングとリキッドステーキング、スタークネット開発者とユーザー、Web3エコシステム外のプロジェクトと開発者が対象となる。ただし、米国および英国の個人および法人、および米財務省外国資産管理局(OFAC)の制裁対象国籍者は対象外となる