仮想通貨(暗号資産)インデックスファンドを手掛けるスタックファンド(Stack Funds)は、26日に発生したビットコイン(BTC)の下落は、BTCが上昇軌道を継続するために必要だった「健全な調整」だったと指摘している。

ビットコインは7週間連続で利益を上げた後、今週初めに19,000ドルを突破した。スタックファンドによれば、ビットコインは10月以降、買われ過ぎのレベルにあり、調整の必要性があったことを示唆していた。

スタックファンドは市場心理に関する指標を調査した上で、市場参加者は現在はサイクルの中で「信念」のフェーズにあり、最終的には「陶酔」のフェーズに移行すると述べている。

スタックファンドは、未実現利益/損失に関するグラスノードのデータを引用している。これはNUPLとも呼ばれ、BTCの現在の価格を各コインが最後にチェーン上を移動したときと比較するものだ。

スタックファンドによれば、歴史的に利益を得た状態にある人々が95%を超えたときには、BTCは史上最高値を付けた時だった。陶酔(75%以上)、信念(50~75%)、楽観(25~50%)、希望(0~25%)、降伏(0%以下)の形で各パーセンテージの状態をカラーマッピングすると、ビットコインのマクロサイクルをみることができる。

ビットコインの未実現利益/損失. 出典: Glassnode

ビットコインが11月に入ったばかりの「信念」フェーズの状態は、2017年の強気相場では1年以上続いていた。2017年のときは850ドルから2万ドル近くまで上昇した(2250%の上昇)。

2017年の強気相場のパターンを現在のBTC状態に当てはめれば、その上昇が17年の4分の1のレベルであっても、BTCが「陶酔」フェーズに入るまでにビットコインは来年8万6000ドル以上に達すると、スタックファンドは指摘している。

ほかのアナリストも、現在相場は上昇フェーズの一端に過ぎないと考えているようだ。Quantum Economiscsの創設者であるマティ・グリーンスパン氏は、調整が既に底を打った可能性があると指摘している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン