仮想通貨分析プラットフォームのサンティメントによると、直近10日間でステーブルコイン全体の時価総額が22億4000万ドル減少したことは、資本が仮想通貨エコシステムから流出している兆候を示し、市場回復を遅らせる可能性があるという。
サンティメントは月曜日のX投稿で、その資本の多くが金や銀といった伝統的な安全資産へと移動し、これらを過去最高値へ押し上げる一方、ビットコインや仮想通貨市場全体、ステーブルコインは調整したと述べた。

「ステーブルコインの時価総額が低下しているのは、多くの投資家が押し目買いに備えているのではなく、法定通貨へ換金していることを示す」とサンティメントは指摘する。さらに、金と銀への需要増加は「投資家がリスクよりも安全を選んでいる」ことを示唆すると付け加えた。
「不確実性が高まると、資金は仮想通貨のような変動の大きい市場ではなく、経済的ストレス下で価値の保存手段と見なされる資産へ流れやすい」
金・銀がここ数カ月でビットコインを上回る動き
ビットコインは2025年10月10日までは堅調に推移していたが、その日にレバレッジをかけた仮想通貨ポジション190億ドル相当が一掃され、ビットコインは約12万1500ドルから10万3000ドルを下回る水準まで1日で下落した。
その後、ビットコインは8万8080ドルまで下落する一方、金は20%超上昇して5000ドルの節目を突破し、銀は市場価値が2倍以上に拡大した。
ステーブルコイン発行体のテザーは、ここ数カ月で最大の金の買い手の1つとなっており、2025年第4四半期だけで44億ドル相当の金27トンを購入している。
ステーブルコイン供給の増加が市場反発の兆しに
サンティメントは、仮想通貨市場の回復にはまずステーブルコインの成長が必要になる可能性があると述べる。
「歴史的に見ると、力強い仮想通貨市場の回復は、ステーブルコインの時価総額が下落を止め、再び増加に転じたときに始まる傾向がある。これは新たな資本がエコシステムに流入し、投資家の信頼が回復したことを示すシグナルとなる」
そのようなステーブルコインの成長が見られるまでは、アルトコインと呼ばれる小型でリスクの高い仮想通貨は、ビットコインよりもはるかに大きな影響を受け続ける見通しだ。
「こうした環境ではビットコインはアルトコインより持ちこたえやすい傾向にあるが、ステーブルコイン供給の減少は市場全体の上値余地を制限する」とサンティメントは付け加えた。
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