ツイッターCEOジャック・ドーシー氏が率いる米モバイル決済企業スクエアが27日、2018年の第4四半期(10~12月期)の決算を発表し去年1年間のビットコイン売上高が1億6600万ドル(約182億円)以上だったことを明らかにした。

スクエアは、自社アプリのキャッシュで去年1月からビットコインの取引を開始。スクエアは一定数のビットコインを保有することで、利用者がすぐにビットコインの売買ができるようにしている。

下記の通りビットコインによる売上高は右肩上がりで増加している。

Squareの決算書より作成 「ビットコイン売上高の推移」)

ビットコイン売上高は、スクエア社が消費者へのビットコイン販売によって受け取ったトータルの売却額を示しており、消費者の口座にビットコインが移った時点で記録される。売却額に、スクエアがビットコインを購入した時に発生した小さなマージンが加えられており、ビットコイン売上高は市場のボラティリティや消費者の需要に影響を受けるという。

The Blockによると、決算発表後に開かれたコールでは、スクエア社のCFOであるアムリタ・アフジャ氏は、ビットコインの保有量は「かなり少ない」と指摘。「流動性に少し貢献しているが、バランスシートに大量に保有するつもりはない」と述べた。

また、ビットコイン強気派として知られるドーシーCEOは、消費者に対して「質」を提供すべく邁進していると発言。次のように付け加えた。

「私たちにとってのビットコインは単なる売買ではない。我々の業界にとって革新的な技術であって、金融システムに対してより多くの人々にアクセスを与えるだろう。だから我々は学び手としてのマインドセットを持ち、これから業界を牽引する存在であることを確かなものにしたい」