現物型イーサ上場投資信託(ETF)が7月23日に米国で取引を開始する最終承認を得た。
7月22日、米国証券取引委員会(SEC)は、ナスダック、ニューヨーク証券取引所、シカゴ・オプション取引所などの各証券取引所での上場に必要な最終S-1登録申請書を承認した。承認を得た現物型イーサETFの発行者は、ブラックロック、フィデリティ、グレースケール、21シェアーズ、ビットワイズ、フランクリン・テンプルトン、ヴァンエック、インベスコ・ギャラクシーだ。
SECは5月23日に19b-4申請を承認していた。
ブラックロックが発行するiシェアーズ・イーサリアム・トラストはナスダックに上場予定であり、グレースケール・イーサリアム・トラストはニューヨーク証券取引所に上場する。

グレースケール・イーサリアム・トラスト以外のすべての現物型ETH ETFは、0.15%から0.25%の基本手数料を提供する。ただし、フィデリティ、21シェアーズ、ビットワイズ、フランクリン、ヴァンエックは、一定期間が終了するか、製品が一定の純資産額に達するまで、手数料を免除する予定だ。グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラストも、最初の6か月間または純資産が20億ドルに達するまでのいずれか早い方まで手数料を免除する。
バイデン氏の撤退とイーサETFの承認が仮想通貨を後押し
現物型イーサETFの承認は、ジョー・バイデン米国大統領が2024年の選挙から撤退した翌日に行われた。
eToroの市場アナリスト、ジョシュ・ギルバート氏はコインテレグラフに寄せた最近のメモでバイデン氏の選挙撤退の決定はを「仮想通貨資産にとっての勝利」と表現した。「トランプ氏が選挙の見通しでリードしている間は、仮想通貨が彼の勝利を織り込む時間が長くなる」とギルバートは語った。
業界アナリストは、現物型イーサETFが、ビットコインETFが約6か月前に上場して以来見られたフローの10%から20%を集めると予測している。