スペイン議会、イノベーションを目的とした仮想通貨規制案を満場一致で支持

 スペイン議会は30日、ブロックチェーンと仮想通貨を優遇する規制の草案を満場一致で支持した。ユーロパ・プレスが報じた。

 同草案は、ビットコイン(BTC)など仮想通貨とブロックチェーンを「管理されたテスト環境」を通じてスペイン市場に導入することを提案するものだ。こうした規制は、既存の規制を一時的に凍結して新たなサービスの促進を目指す「レギュレタリー・サンドボックス」と呼ばれている。スペイン議会は、費用対効果が高く中間業者を介さない決済・送金システムとしてブロックチェーンを推進することで合意。とりわけフィンテック系のスタートアップを育てる必要性を訴えている。

 さらに今回の草案は、新技術を導入する全ての企業や団体がスペイン財務省への情報開示義務を遵守し、適切に納税申告を行うことを確実なものとするため、「バランスのとれた仕組み」の必要性に言及している。また、「ハイリスク」な金融資産に関する潜在的な危険性を強調し、投資家を守るために「十分な情報の普及」が不可欠だと主張している。こうした目的を達成するため、スペイン政府が証券取引委員会(CNMV)と中央銀行であるスペイン銀行と協力し、仮想通貨の規制をめぐって共通の立場を構築していくことを提案している。

 バルセロナは先週、デジタル・エコシステムの発展とイノベーションを促進するため、市内のハイテク中心地にブロックチェーンに特化したスペースを開設することを明らかにした。また、欧州委員会は2月、ブロックチェーンをめぐるEU経済の「団結」を目的とした、大規模なブロックチェーン・オブザーバトリー・フォーラムの設立を発表した。

 一方、仮想通貨規制に対するEU全体の姿勢はこれまでのところ慎重だ。EUは最近、マネーロンダリング防止の新たな規制を承認。欧州に拠点を置く主要な仮想通貨取引所の間では、EUの規制当局に対して仮想通貨市場の明確さと透明性を担保するよう求める声が出ていた