韓国の丁世均首相は4月1日、今月後半にブロックチェーンを活用したワクチンパスポートを導入すると発表した。
韓国は、新型コロナウィルスの感染リスクを軽減しながら、海外旅行などより自由な活動を可能にするワクチン証明書を導入しようとしている。
丁首相は、ワクチン証明書の導入で韓国国民に大きな利益がもたらされるだろうと語っている。
「ワクチンパスポート、もしくは『グリーンパス』の導入により、ワクチン接種を受けた人だけが日常生活の回復を体験できるようになるだろう」と、丁首相は省庁間パンデミック対応会議で述べた。
政府は個人情報のセキュリティを強化する方法として、ブロックチェーン技術を使ってアプリを開発した。これはスマートフォンのアプリとして4月中に提供されるという。
韓国ではこれまでに85万人が新型コロナのワクチンを接種している。韓国政府は6月までに1200万人へのワクチン接種を目指している。
ブラジルでもワクチン接種を追跡するためにブロックチェーン基盤のシステムを使用している。
米ニューヨーク州では、IBMのブロックチェーンシステムを使った「エクセルシオールパス」というワクチン接種パスポートを最近発表したばかりだ。
EU(欧州連合)でも同様のシステムを準備しており、6月にも導入される予定だ。