ワールド・ワイド・ウェブ(WWW : World Wide Web)のオリジナルソースコードを開発した英国のコンピュータ科学者ティム・バーナーズリー氏が、そのデータを大手オークションハウスのサザビーズを通じてノンファンジブル・トークン(NFT)の一部とすることが明らかになった。

サザビーズの15日の発表によると、6月23日からワールド・ワイド・ウェブNFTを入札にかけられる。「This Changed Everything」と名付けられたこのNFTには、バーナーズリー氏が書いたソースコードのタイムスタンプ付き文書や約1万行のコードを動画で表現したもの、コードとその作成過程を振り返って書いた手紙、オリジナルファイルからPythonを使って作成したフルコードのデジタル「ポスター」の4つの要素で構成されている。最低入札価格は1,000ドルだ。

Preview of "This Changed Everything." Source: Sotheby's

バーナーズリー氏は、「NFTは、芸術作品であれ、このようなデジタルアーティファクトであれ、(技術的変革の領域で)最新の遊び心のある創造物であり、存在する中で最も適切な所有権の手段だ。ウェブの背後にある起源をパッケージ化するための理想的な方法だ」と述べた。

サザビーズによると、今回のNFTの販売収益はすべて、バーナーズリー氏と彼の妻が支援している活動に役立てられるという。

サザビーズは、注目を集めるNFTオークションで有名になりつつあるようだ。3月には、Pakとして知られるクリエイターによるトークン化されたアートを提供すると発表した。先週、ロンドンのオークション会場では、一連のデジタルアート作品であるクリプトパンク(CryptoPunk)作品の一つが1,180万ドルで落札され、クリプトバンク作品の最高落札額を記録した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン