「デジタル人民元はイコール人民元の国際化ではない」

中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)の開発スピードで他国を寄せ付けない早さをみせる中国。米ドル覇権が脅かされるのではないかいった国内外から相次いで出ていたが、実は、中国政府関係者や専門家は「意外に冷静」だという。龍門キャピタル日本代表のサニー・ワン氏によると、中国系のシンクタンクや中央銀行関係者は人民元の底力をあげることなしでデジタル化をしたからといっていきなり覇権が握れるとは思っていない。

むしろデジタル人民元の用途として期待されているのが、国内の内需拡大だ。中国共産党は10月26~29日に重要会議である第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を開催する予定だが、米中関係が悪化する中で、中国が外需から内需にシフトする方針が示されるとみられている

既報の通り、中国深センでは合計1000万元(約1億5700万円)分のデジタル人民元を配布された。実際に使った人の感想は何だったか?そもそも深センでなぜ行われたのか?今回のYouTubeではワン氏が上記の質問に対する回答に加えて、デジタル人民元の「冷静な」狙いについて解説する。

また、デジタル人民元と2大決済サービスのアリペイとウィーチャットペイとの関係がどうなるのかも注目だ。ワン氏は、アリペイとウィーチャットペイにとっては逆風になるとみている。デジタル人民元しか持っていない機能の存在や中国政府の意向がどのように影響するかについて、ワン氏が説明する。

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