ビットワイズの最高経営責任者(CEO)、ハンター・ホースリー氏は、ソラナがステーキング型上場投資信託(ETF)市場においてイーサリアムより優位性を持つ可能性があると指摘した。

ホースリー氏は、シンガポールで開催されたToken2049において、ソラナの解除期間がイーサリアムよりも短いことが大きな強みだと強調した。例えば、イーサリアムの引き出し待機キューは最近過去最高に達した一方で、ソラナの待機時間は比較的早く解消される傾向がある。この違いは、投資家に迅速に資産を返還する必要があるETFの発行者にとって重要だという。

「これは大きな問題だ」とホースリー氏は語った。「ETFは非常に短い期間で資産を返還できなければならない。だからこそ大きな課題になっている」。

ステーキングは、ネットワークを保護するために仮想通貨をロックし、その報酬を同じトークンで受け取る仕組みだ。資産がロックされるため、引き出しはネットワーク需要によって遅延する場合がある。

ホースリー氏は、イーサリアムをベースにした商品でも迂回策はあると指摘する。例えば、ビットワイズが欧州で提供するイーサリアム・ステーキング型上場投資商品(ETP)は、信用枠を利用して換金性を確保している。ただし、このような手段にはコストがかかり、また「容量制約」が存在すると付け加えた。

もう1つの代替手段は、LidoのstETHのようなリキッド・ステーキング・トークンであり、ステーキングされた資産を裏付けにしつつ、投資家は流動性を維持しながら報酬を得ることができる。

イーサリアムを巡()っては、9月初旬にイーサリアムのステーキング参加待機キューが86万369ETHに達した。現在、ETHのステーキング参加待機キューは20万1984ETH、平均待機時間は約3日とされる。

一方、オンチェーンデータによれば、解除待機キューは約34日と長く、200万ETH以上が引き出しを待っている。

ソラナとイーサリアムETF、10月に決定期限

米証券取引委員会(SEC)は今後数週間以内に、ソラナおよびイーサリアムのETFに関する複数の申請について判断を下す予定で、その中にはステーキング機能を組み込んだ提案も含まれている。

ビットワイズ、フィデリティ、フランクリン・テンプルトン、コインシェアーズ、グレースケール・インベストメンツ、カナリー・キャピタル、ヴァンエックといった運用会社は、既存ファンドのステーキング条項を更新するため、SECに修正S-1申請を提出した。

8月には、グレースケールのイーサリアムETF2本のステーキング承認が10月末に延期された。ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラストの承認判断も10月30日まで先送りされた

今月だけで16本の仮想通貨関連ETFがSECの決定を待っている。ただし、米国政府のシャットダウンにより連邦機関が縮小運営を余儀なくされており、仮想通貨ETFに関する判断も一時停止する可能性が高い。

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