ソラナ(SOL)の価格は8月3日に155ドルまで下落した後、36%以上反発し、水曜日には210ドルをつけた。この回復に伴い、ソラナのテクニカル指標は1000ドル到達の可能性を示している。
SOLのテクニカル指標は1000ドルを目標に
トレーディングビューのデータによれば、ソラナの週足チャートには「強気のメガホン型パターン(ブロードニング・ウェッジ)」が形成されており、価格を4桁台に押し上げる可能性がある。
メガホン型パターンとは、高値と安値をそれぞれ切り上げ・切り下げながら広がる形を描くチャートパターンであり、上限ラインを突破すると放物線的な上昇に転じやすいとされる。
このパターンは、価格が上限トレンドラインである約330ドルを突破すれば確定し、1057ドルに向けたラリーが視野に入る。これは現在の価格から約400%の上昇となる。
また、相対力指数(RSI)は8月初旬の49から61へ上昇しており、強気のモメンタムが着実に積み上がっていることを示している。
さらにソラナは週足チャート上でカップ&ハンドル型パターン(下図)を上抜けし、ハンドル部分の上限160ドルを維持しており、依然としてブレイクアウトが有効であることを確認できる。強気派は次の焦点として、ネックラインの250ドル突破を狙っている。
フィボナッチ分析によれば、この水準を超えれば1030ドルまでの上昇余地があると見られる。
仮想通貨アナリストのギャリー・サマ氏はXの投稿で「数か月間にわたる強気セットアップが形成されており、強い値動きにつながる可能性が高い。SOLはレンジを抜ければ1000ドルが目標だ」と述べた。
ソラナ先物建玉、過去最高に
ソラナの先物市場における未決済建玉(OI)は土曜日に136.8億ドルと過去最高を記録し、強い投機的関心が示された。
こうした需要は、デリバティブトレーダーがソラナの上昇に賭けていることを示している。さらに機関投資家からの資金流入やソラナETF承認への期待も需要を後押ししていると考えられる。
未決済建玉の急増は大きな値動きに先行する傾向があり、4月から7月にかけて建玉が188%増加した際には、SOL価格は103%上昇した。
現在の建玉増加と価格の17%上昇は、「アルペングロー」アップグレードの承認と軌を一にして起こっている。このアップグレードは98.27%の支持を得て承認され、ソラナのトランザクション確定時間を12.8秒から150ミリ秒へ短縮し、スループットを1秒間に10万7540件に引き上げる計画だ。
これにより、ソラナはイーサリアムに対する競争力を強化し、金融機関による採用やDeFi成長が加速すれば2025年に新たな最高値を目指す可能性がある。
一方でオンチェーンデータは異なる状況を示している。ソラナのDeFiエコシステムは120億ドルのTVL(総ロック資産)を有し、新規トークンローンチも主導しているものの、ネットワーク活動は価格上昇に比例して拡大していない。
過去30日間でソラナのトランザクション数は99%減少しており、オンチェーン活動の縮小が価格回復を妨げる可能性がある。
ナンセンのデータによれば、同期間にイーサリアムのトランザクション数は39%増加している。アクティブアドレス数でもソラナは22%減少し、ネットワーク利用低下が明らかになっている。
DefiLlamaのデータによれば、分散型取引所(DEX)の取引量も3週連続で減少し、週間DEX取引量は106.73億ドルと65%減少した。これらの数字はSOL保有者にとって楽観的とは言えず、今後の上昇に逆風となる可能性がある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】