フランスの大手銀行ソシエテジェネラルは、分散型金融(DeFi)のパイオニアであるMakerDAOに、ステーブルコインDAIのローンの担保としてセキュリティトークン活用を提案している。

「セキュリティトークンによる借り換え」という提案が、10月1日にソシエテジェネラルによってMakerのガバナンスフォーラムに提出された。これは、伝統的な銀行とDeFiプロトコル間の最初のコラボレーションとなり、両セクターのより緊密な統合へと扉を開くことになるかもしれない。

ソシエテジェネラルは、これを「規制されたイニシアチブとオープンソースイニシアチブが交差する最初の実験だ」と述べている。

ソシエテジェネラルは、フランスの法律の下でカバードボンドとなる、住宅ローンに裏打ちされた「OFHセキュリティトークン」を提供することを提案した。

これは、MakerのステーブルコインDAIで2000万ドルのローンを担保するために使用される。このローンは、多くの法人によって仲介され、6~9か月で満期にある。

ソシエテジェネラルは、このローンは「フランスの法的枠組みの下での実験を促し」「収益性の高いサービスの強化とデジタル債の流動性促進」を目的とするパイロットケースになると述べている。

金融機関と分散型のガバナンスベースのネットワークを統合させる必要があるため、この取引の枠組みは複雑な形となっている。提案の中で示されているフローチャートでは、このプロセスに関与する6つの個別のエンティティの詳細を示している。暗号資産を扱うソシエテジェネラル子会社SGForgeやソシエテジェネラル自身、MakerDAO、サードバーティの取引所、DeFiプロトコルの法的代理人などだ。

Source: forum.makerdao.com

この提案は現在議論されており、今後数週間で正式なガバナンス投票に移行する予定だ。