南米の大手ソーシャルネットワーキングサービスTaringa!(タリンガ)は、メーカーダオ(MakerDAO)とウォレットプロバイダーのAirtmと提携して、ステーブルコインと連動したポイントシステムのプロジェクトを発表した。タリンガはアルゼンチンのSNS企業で、同サイトのユーザー数は2700万人にのぼるという。

タリンガは7月5日にメキシコシティで開催された「ブロックチェーンサミット・ラタム」で同プログラム「Taringa! Pioneers(タリンガ・パイオニアズ)」を発表。スペイン語系の仮想通貨メディア「クリプトトレンド」が発表の様子を報じている

これは、タリンガ上で人気のあるコンテンツを作ったユーザーに対して、ステーブルコインと交換できるポイントを付与するというもの。ステーブルコインはメーカーダオのイーサリアムブロックチェーン基盤のステーブルコイン「DAI(ダイ)」を使う。ポイントから交換したステーブルコインはAirtmのウォレットで保存する仕組みになるという。

タリンガは、このプログラムによって、ユーザーが金融サービスに自由にアクセスできるようになる第一歩になるとしている。またタリンガはアルゼンチンやベネズエラといったハイパーインフレの影響がある国々で人気だ。タリンガは、このプロジェクトで政府から独立した金融価値を安全に保管できるようになるとも強調している。

タリンガは2015年にも、世界トップクラスのセキュリティを誇るXapo(サポ)と提携してビットコイン基盤の収益配分システムを公開している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版